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鍵を開錠するピッキングの手口や自宅のセキュリティ

はじめに

ピッキングという言葉を耳にしたことがある方は多いのではないでしょうか。防犯についての話などでピッキングという言葉はよく聞きますが、 いったいどのようなものなのか、どういった行為を指すのか詳しくご存じという方は恐らく少ないでしょう。 ここではピッキングについて詳しくお話したいと思います。

■ピッキングとは

ピッキングとは、特殊なツールなどを使って鍵を不正開錠することを指します。空き巣などが使う手口としても知られていますし、 プロの空き巣だと数十秒程度で鍵を開けてしまうとも言われています。 特殊なツールで、と言いましたが実はヘアピンなどでもピッキングは可能で、 カギの構造を理解し手先がほんの少し器用な方ならできなくもありません。もちろん、不正開錠などはするべきではありませんけどね。

【鍵の構造】

鍵の構造を知っている人間にとって開錠することはそう難しいことではありません。カギの内部構造をまったく知らない方には難しいかもしれませんが、カギがどのようにできているかを熟知している人間ならそれを開ける方法についても熟知しているのです。鍵の構造は意外にもシンプルで、ドライバーピンとタンブラーピンと呼ばれる二種類のピンが組み込まれています。二種類のピンの境目がシャーラインと呼ばれる位置にくることで鍵が開くような造りとなっています。 ヘアピンのような細くてそれなりの硬度がある金物を使い二種類のピンをコントロールしてやれば鍵を不正開錠することが可能になるということです。難しいと思ってしまう方もおられるでしょうが、実際にはカギの構造を理解し開ける方法さえ知ってしまえば誰にでもできてしまいます。もちろん、ピッキングを推奨しているわけではありませんからその辺は勘違いしないでくださいね。

【ピッキング対策】

空き巣の手口としてもよく知られるピッキングですが、この方法を用いられてしまうと空き巣にあっさりと侵入されてしまう恐れがあります。実際にピッキングの手口で侵入され被害に遭ったという方もおられるかもしれませんが、現在ではピッキング対策用のさまざまな鍵も販売されています。ピッキング対策を施した鍵に交換することで空き巣の被害を未然に防ぐことが可能となるでしょう。 現在では多くの住宅のカギにピッキングしにくいタイプが使われていますが、まだまだ普及率はそこまで高くありません。まずは自宅のカギがどのようなタイプなのかを知ることが大切です。もしかすると既にピッキングに強いカギがついているかもしれませんし、ピッキングしやすいタイプかもしれません。どのような鍵がピッキングしやすいのかというのはまた後ほどご紹介しましょう。

■ピッキングは専門化のみが成せる業、特権

ここまで読んでこられた方の中には「ピッキングは空き巣のような犯罪者が使う方法なのか!」と思った方もおられるでしょうが、そういうわけではありません。ピッキングというのはあくまで鍵を開けてしまう方法の一つですし、使い手次第で悪にもなり善にもなります。本来このピッキングという方法はプロの錠前技士のテクニックであり、専門的な知識と技術を持つ専門家だけに許された特権のようなものなのです。

【錠前技士】

錠前技士は鍵士とも呼ばれる職業です。鍵の専門家でありスペシャリスト、エキスパートです。鍵に関するあらゆるトラブル解決に携わる職業で、世の中にはたくさんの鍵士の方が活躍しています。鍵士として働くのに必要な資格などは特にありませんが、現在ではさまざまな民間資格も存在します。もちろん、資格が必要ないと言っても高度な専門知識が必要となるのは言うまでもありませんし、あらゆるタイプの鍵に対応する必要があるため専門性の高い知識と技術が必要となります。 街の鍵屋さんなどで働きながら知識と技術を身につける方法が一般的ですが、現在では鍵士になるためのスクールや講座なども存在します。専門知識と技術を効率良く身につけることができますが、当然学ぶとなるとお金がかかってしまいます。働きながら実践的な知識と技術をマスターしたほうが効率面でも優れているかもしれませんね。

【鍵士だけの特権】

先ほどもお話したように、ピッキングという方法は本来鍵士のみに許された特権です。ピッキング防止法と呼ばれる法律で特殊開錠用具の所持は禁止されていますし、鍵士として働いている方でなければ持ち歩くことすらできません。これがピッキングが鍵士だけの特権であると言われる所以です。鍵士でなければ本来ピッキングはできませんし、ツールを所持することもできません。 一般の方はピッキングツールを持ち歩くこともできず、所持することすら認められていませんから鍵のトラブルを起こしたときに困ってしまいますよね。鍵が壊れてしまった、失くしてしまったというシーンに直面しても自分では何もすることができません。このような時こそ鍵士の出番です。鍵屋さんの連絡すればすぐに鍵士の方が飛んできてくれますし、特殊なツールと技術を使ってまたたく間に問題を解決してくれるのです。

【ピッキングツール】

ピッキングツールとは鍵士の必須アイテムです。鍵を開錠するための特殊な道具で、さまざまなタイプのツールがあります。 鍵屋さんはこのツールを複数まとめて所持しており、カギのタイプや状態に合わせて使います。 ピックとテンションと呼ばれるツールをワンセットにして用いるケースがほとんどで、ピックはタンブラーを押し上げるため、 テンションはシリンダーの内筒を回転させるために用います。

■素人にも開けられてしまう 開けられやすい鍵

住宅の鍵などはピッキングがしにくいタイプが用いられるケースが増えてきましたが、すべての住宅がそうとは限りません。注文住宅を新築したという場合だと高い確率で防犯性の強い鍵がついていると思いますが、賃貸住宅だと未だに大したセキュリティ性能のない鍵が使われているケースが多いです。ここでは、素人でも簡単に開けることができてしまうカギについてお話したいと思います。

【ディスクシリンダー】
ディスクシリンダーと呼ばれるタイプの鍵はもっともピッキングしやすい鍵とも言われています。実際にこれまでピッキングの被害に遭ってきた鍵の多くがこのタイプと言われていますし、セキュリティ性能は非常に低いです。「どうしてそんな鍵を売ってるんだ!」と憤る方もおられるでしょうが、安心してください。ピッキング被害が多いことから現在では生産中止となっていますし、既に販売されていません。 非常にシンプルな造りの鍵ですから、ディスクシリンダーの構造をしっかり理解している人物なら比較的簡単に開けられてしまいます。ディスクシリンダーを理解すればその防犯性の低さも分かると思いますが、生産中止になっているからといって安心はできません。生産も販売もしてはいませんが、まだ古い賃貸住宅などにはこのタイプの鍵がそのまま使われていることもありますから、生産と販売をしていないからといって完全に安心するのは厳禁です。自宅の鍵を一度チェックしてくださいね。

【ピンシリンダー】
マンションや戸建て住宅の玄関錠に使われることが多いタイプです。鍵の片側にギザギザがあるのが特徴で、カギの構造も非常にシンプルです。このピンシリンダーも比較的ピッキングされやすいタイプですから注意しなくてはなりません。ピッキング技術を持つ空き巣などに狙われてしまうと簡単に開錠されてしまうでしょう。もっともスタンダードな鍵ではありますが、防犯性はそこまで高いと言えません。 ピッキング技術を持つ人がそうそう周りにいるはずもありませんが、やはり用心は必要です。プロの空き巣だとさまざまな鍵の開け方をマスターしている可能性が高いですし、住宅によく使われるピンシリンダー錠に関しても空き巣は熟知しています。もっとも多く使われているだけにもっともよく研究されつくした鍵と言っても過言ではないでしょう。自宅の鍵がピンシリンダーだった場合、防犯性を高めるためにも交換を検討してみましょう。

【ディンプルシリンダー】
ディンプルシリンダーは最近のマンションや戸建て住宅の玄関錠でよく使われるようになったタイプです。従来の鍵のようにギザギザがついているわけではなく、カギの表面にクレーターのような丸いデコボコがついているのが特徴です。上下左右からピンが複数ささるような構造になっていますから一般的なピッキングでは開けることができない、難しいと言われています。専用のツールがなければ開錠はプロでも困難でしょう。 あくまで開錠は困難、というだけであって開けられないことはありません。先のディスクシリンダーやピンシリンダーなどと比べると遥かにセキュリティ性能は高いものの、専用ツールさえあれば開けられてしまうということです。鍵士クラスの技術と知識を持つ人物なら専用ツールを使って十数秒で開けられてしまいますし、セキュリティ性能が高いとはいえ安心はできません。

【防犯性の高い鍵】
ディスクシリンダーやピンシリンダーはもはや論外ですし、ディンプルシリンダーでさえも安全とは言えません。では、いったいどのような鍵をつければいいのかということですが、マグネットタンブラーシリンダーやロータリーディスクタンブラーなどの鍵は防犯性が非常に高いと言われています。これらのタイプは専用ツールが必要になるのはもちろん、開錠するには非常に高度な知識と技術が必要と言われているため防犯性は極めて高いです。

■家の鍵のセキュリティについて改めて考える

【その気になれば誰でもできる】
自宅の鍵のセキュリティについて改めて考えた場合、ピッキングはその気になれば誰でもできるということを理解しなくてはなりません。専用ツールの所持や技術の行使などは鍵士にしか認められていませんが、技術と知識を身につけることは誰にでも可能です。今はインターネット全盛の時代ですし、さまざまな情報を手に入れることができるのですから尚更ですよね。ピッキング関連の動画などもありますから簡単に知識を仕入れることができるのです。 その気にさえなれば誰にでもピッキングはできてしまいますし、古いタイプの鍵なら簡単にできてしまうということを理解しましょう。興味がある方はインターネット上にピッキング関連の動画も多数出回っていますから目を通してみるといいかもしれませんね。想像していたよりも遥かに簡単に開錠されてしまうので驚くと思います。

【ピッキングだけではない】
ピッキングにさえ気を付ければ自宅を空き巣などの被害から守れるというのは大間違いです。家に侵入する方法はほかにもたくさんありますし、サムターン回しやガラス破りといった方法もあります。ピッキングだけに気を取られすぎてほかの侵入方法に対する備えをしていないとなると空き巣にとって好都合となりますから注意しましょう。できればピッキング以外の方法についても知っておくと良いですし、そのための対策もしたほうが良いと思います。

【時間を稼ぐことが大切】
空き巣は基本的に侵入しやすい家を狙います。防犯に無頓着そうな家に絞って侵入するケースが多いですし、手あたり次第に侵入を試みるわけではありません。また、多くのピッキング犯は数十秒で開錠に成功し侵入すると言われていますが、時間がかかり過ぎると感じた場合には諦めることが多いとも言われています。そのため、いかに空き巣に手間取らせるかということが空き巣の被害を防ぐうえでは重要となります。つまり、ピッキングしにくい鍵に交換して開錠までの時間稼ぎができれば空き巣の侵入を回避することができるということですね。開錠までに時間がかかるとなると見つかってしまう可能性が高くなりますから、プロの空き巣はそのようなリスクを冒さず開かないと思ったら諦めることが多いのです。

まとめ

ピッキングについてのお話をいろいろとしてきましたが、いかがだったでしょうか。自宅の鍵についてまったく考えたことがなかった、という方はこの機会に自宅の鍵についても見直してみるといいかもしれませんね。素人が外から見ても分からないと思いますから、カギの専門家を呼んで相談するのがベストでしょう。鍵屋さんなら防犯性の高い鍵についても詳しいですし、いろいろと相談に乗ってくれると思いますよ。

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