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鍵の種類

はじめに

鍵は、紀元前2000年頃から使われるようになったといわれています。
最古の鍵は、古代エジプトで使われていた木製の「エジプト鍵」で、ローマ時代になると鉄製の鍵が使われるようになりました。
そして、産業革命後に大きく進化して様々なタイプの鍵が発明され、日本に鍵の文化が伝来したのは6世紀頃といわれています。日本での最古の鍵は7世紀中頃の「海老鍵(えびじょう)」といわれるもので、海老の形に似ていることからこの名前が付けられました。
海老鍵は室町時代まで使われ、「和鍵(わじょう)」という日本オリジナルの鍵が誕生したのは、江戸時代のことです。
江戸時代には、裕福な武家や商人が財産を保管するための蔵を次々と建てるようになったことから、鍵の需要が高まりました。しかし、鎖国中で治安も良かったことから、実際に鍵を使っていたのはごく一部で、鍵本来の機能よりも装飾品として扱われていることが多かったのです。
実際、日本で本格的に鍵が普及したのは戦後の高度成長期で、鍵の普及とともに金属製の鍵や錠シリンダーの製作に欠かせない工具が発達し、グラインダー技術なども進歩したことから鍵が安価で手に入るようになり、急速に広まりました。
現代では、大切な財産の保管や建物への侵入を防ぐために、広く鍵が使われています。
内側から鍵をかけて防犯することはもちろん、外出の際に玄関や家の門に鍵をかけることで屋内の財産を守ることができます。
さらに、鍵にはプライバシーを守る役割もあることから、お風呂やトイレにも使われています。鍵をかけることで自分だけの空間を作ることができるため、くつろぎの時を過ごせるでしょう。
このように、様々なシーンで活躍している鍵ですが、使うシーンによって使う鍵も変わります。現在の鍵はシリンダー錠が主流ですが、南京錠などのシンプルな鍵も使われています。また、自動開閉するタイプやキーレスタイプのものなど、より複雑で高性能の鍵が登場し、普及しています。
それでは、実際にどのような鍵があるのか、またどのようなシーンで使われているのかを詳しく見ていきましょう。

シリンダー錠

シリンダー錠とは、固定された太い外筒の中に回転する細い内筒が入っていて、錠前と対になっている鍵を差し込んで回転させることで解錠、施錠する錠前のことで、タンブラー錠ともいわれています。
シリンダー錠には、外筒と内筒を貫く形でスプリングのついた複数のタンブラー(障害)があります。錠前と対になっている鍵を挿し込むと、外筒と内筒を跨いでいたピンが外筒と内筒に収まることでシアラインが外筒と内筒の間に揃い、内筒が回転できるようになる仕組みです。
建物や住宅に使われる鍵は、このシリンダー錠が主流です。
またシリンダー錠は、ピッキングやバンキングなどの不正解錠を防止するために日々進化しているため、多くの種類があり、タイプによって性能も異なります。

ディスクシリンダー錠

ディスクシリンダー錠は、ひと昔前の一戸建ての住宅やマンションでよく使われていたシンプルなタイプです。
シリンダーの内部に並んだディスクの組み合わせを、制御している鍵で解錠、施錠します。板状の部品が鍵穴の上下どちらかに見えるのが特徴で、鍵穴の上下両方に部品が見えるものをダブルディスクタンブラー錠といいます。ダブルディスクタンブラー錠はあまり見かけませんが、ディスクタンブラー錠は爆発的に普及したため、比較的ポピュラーです。
鍵は、長く使うことで擦り減ります。鍵穴に埃などが入ると負担がかかるため、鍵穴に入りにくい、鍵を回しにくいと感じたら鍵と錠前を新しいものに交換した方が良いでしょう。
また、ディスクタンブラー錠には防犯性を期待することができないため、セキュリティを重視する場合にも、補助錠を使うか防犯性の高い鍵に交換することをおすすめします。

ロータリーディスクタンブラー錠

ロータリーディスクタンブラー錠は、ディスクシリンダー錠の後継機種として開発された鍵です。
この鍵には、他の防犯シリンダー錠で使われているピンタンブラーではなく、ロータリーディスクタンブラーと内筒と外筒を貫くロッキングバーで構成されています。鍵を挿し込むと、軸を中心にタンブラーが回転することからロータリーディスクタンブラー錠と呼ばれています。
ロータリーディスクタンブラーの場合、ロッキングバーという棒状の部品が回転を妨げる役割をしていて、タンブラーの切り欠きが全て一致することでロッキングバーが内筒に収まり、解錠、施錠できる仕組みになっています。
住宅以外にはほとんど使われておらず、見た目はディスクシリンダーキーと似ています。対ピッキング性能は、ディスクシリンダー錠より向上したものの、初期のタイプはドライバー1本で破錠されてしまうものもあります。そのため、対ピッキング性能と対バンピング性能をより強化し防犯性が期待できる、2001年以降のU-9シリーズやPRシリーズはおすすめです。

ピンシリンダー錠

ピンシリンダー錠は、アッパーピンとボトムピンの、2つのピンで1セットの構造になっていて、鍵の刻みが片側にしかないのが特徴です。鍵穴の上下どちらかにピンが見えるものをピンシリンダー錠といい、鍵穴の両方にピンが見えるものをダブルピンシリンダー錠といいます。
ピンシリンダー錠は、鍵の切り込みの段数とピンの列数により100万通り以上の鍵を作ることができますが、同一の切り込みやそれに近い切り込みの場合、鍵穴と対になっていない鍵でも解錠、施錠できてしまう可能性があります。
防犯性はやや低い傾向があるため、補助錠を組み合わせて使うとより安心です。近年の一戸建ての住宅やマンションでよく使われているタイプで、机の引き出しやロッカーなどにも使われています。
ダブルピンシリンダー錠は、鍵穴の上下にピンが見えるのが特徴で、防犯性が高いため、セキュリティを重視している所や防犯意識の高い住宅には、必ずというほどダブルピンシリンダー錠が使われています。
高級車のベンツも、このダブルピンシリンダー錠の内溝式という方式を採用しています。

ロータリーディスクシリンダー錠

ディスクシリンダー錠やピンシリンダー錠とは違い、鍵が刺さっていない状態ではロッキングバーと呼ばれている棒が内側から外側へと伸びていて、それにより固定をしています。
鍵が刺さるとロッキングバーが内側へと引っ込み鍵が回る仕組みとなります。
この構造によりロッキングバーが動いている感覚が体に伝わってこず、結果的にピッキングし難くなりました。
更に現在発売中のタイプはダミーの切り欠きがあり、上下がリバーシブル仕様のものも存在しています。

ディンプルシリンダー錠

ディンプルシリンダー錠は、ピンシリンダー錠をより複雑にしたタイプで、表面に多数のディンプル(くぼみ)をつけたディンプルキーを使用するものと、表と裏の両面にへこみをつけたウェーブキーを使用するものがあります。
ディンプルキーは、複数の方向からピンが刺さっていて本数も多いことから、5兆通りを超える鍵を作ることができます。そのため、複製するのは困難で、防犯性も高いのが特徴です。 ディンプルキーが普及する前は、ピンシリンダー錠が主流でした。
ただ、ピッキングやバンピングといった不正解錠できる方法が出回ってしまったため、ピンシリンダー錠の防犯性が低くなってしまったのです。そのため、不正解錠の対抗策として開発されたのが、ディンプルシリンダー錠です。
ディンプルシリンダー錠を不正解錠する難易度は、ピンシリンダー錠の10倍以上の難しさになるほど防犯性が高いといわれています。とはいえ、ディンプルキーといっても複数のメーカーから様々なものが出ているため、ディンプルキーであればどれでも安全というわけではありません。そのため、防犯性を重視して選ぶ際には、ゴール社やKABA社など、なるべく大手メーカーのメジャーなものを選ぶようにしましょう。
ディンプルキーは、最近の一戸建ての住宅やマンションなどに使われています。
ウェーブキーは、普段あまり見かけることが少ないかもしれませんが、主に車の鍵として使われています。1990年代後半頃から普及し、当初は高級車のみに使われていましたが、今では普通車にもウェーブキーが採用されています。鍵の切り込み部分が上下非対称で、防犯性も高いのが特徴です。

マグネットタンブラーシリンダー錠

マグネットタンブラーシリンダー錠は、比較的新しいタイプのシリンダー錠です。 マグネットの性質を利用しているのが特徴で、鍵と錠前のピンやタンブラーといった部品に複数のマグネットが埋め込まれています。
鍵と錠前のマグネットが反発し合うことでピンが押し上げられ、内筒が回転する仕組みです。内筒を回転させるには、全てのマグネットを一致させる必要があり、1つでも合わなければ内筒を回転させることができません。
また、タンブラーを錠前の中に露出させておく必要もなく、ピックで磁石のタンブラーを操作できないうえ、マグネットに見せかけたダミーも組み込んであります。
そのため、普通のピックを使ったピッキングはほぼ不可能なことから、防犯性にも優れています。しかし、マグネットの特性上、長期間使用していると磁力が弱まります。鍵からマグネットが脱落してしまう可能性があるため、定期的にメンテナンスをする必要があります。
マグネットタンブラーシリンダー錠は、一戸建ての住宅やマンション、バイクのシャッターキー、スーツケース、コインロッカーなどに使われています。

デジタルキー(電子錠)

鍵と錠前は古くからありますが、歴史と共に進化を重ね、より複雑で防犯性の高いものへと成長してきました。より便利で使いやすくするためにアナログからデジタルに進化し、電気で錠前を解錠、施錠することができるようになったのです。
電源は、配線が必要なものや乾電池を使うものがあります。デジタルキーは、鍵穴がないことからピッキングなどの方法で不正解錠される心配もないことはもちろん、不審なアクションに対して一定時間停止させる機能やアラームを鳴らす機能などもあるため、アナログキーに比べると防犯性は遥かに高いです。
また、鍵を持ち歩く必要がないことから、紛失や破損の心配もなく、オートロックタイプのデジタルキーなら自動で施錠してくれるため、鍵をかけ忘れることもありません。実際に、便利で安全なうえにランニングコストも安いことから、マンションやビルのエントランス、駐車場、会社の会議室や事務所、従業員用の出入り口、車、ホテルなど、様々な場所にデジタルキーが使われるようになってきています。
デジタルキーも、種類や機能が豊富にあるため、設置する場所に合わせたものを選ぶことができます。

カードキー

カードキーとは、カードのIC情報を錠前に登録した鍵情報と照合し、一致すると解錠できるタイプの鍵です。
鍵の役割をするカードには、挿し込むタイプやかざすタイプなどがありますが、簡単な操作で解錠することができます。そのため、集合住宅のエントランスやホテルなどでよく使われています。
また、会社では社員証として使うことで役職に応じて解錠できる権限を設定し、利用ログを管理してセキュリティを保護することができます。
ただ、磁気カードキーは劣化するため、擦り切れて古くなったカードが読み込みにくくなってしまったり、折れたり曲がったりしているカードキーや、停電時は使うことができない可能性があります。万が一、紛失や盗難に遭ってしまった場合も、第3者が簡単に出入りできてしまう可能性もあるため、注意が必要です。

リモコンキー

リモコンキーは、電波を利用した電気式の鍵です。
リモコンのボタンを操作すると、受信器が電波を感知し、IDの照合結果を制御盤に出力することによって解錠、施錠することができます。電波を利用していることから、リモコンキーを360度どこからでも操作できる便利なシステムです。
錠前からある程度離れた場所からも操作や施錠の確認ができることから、主に車や一戸建ての住宅、マンションで使われています。
さらに、車に使われているスマートキーは、リモコンを携帯していれば車に近付いたり離れたりするだけで解錠、施錠できるため、鍵に触れる必要がありません。また、錠前に鍵を挿さずに、エンジンの始動と停止をすることもできます。リモコンキーはボタンの操作をする必要がありますが、スマートキーの場合はボタンの操作の必要がないため、とてもスムーズに解錠、施錠することができます。

暗証番号キー

暗証番号キーは、錠前にボタンやテンキー、ダイアルがついていて、そこに暗証番号を入力して解錠するタイプの鍵です。
暗証番号キーには、直電式と電池式、電源レスのものがあります。
直電式と電池式の暗証番号キーは、マンションやビルのエントランス、会社の会議室、従業員用の出入り口など、人の出入りが多い共有扉に使われることが多い傾向にありますが、一般家庭の門扉に使われることもあります。一方、電源レスの暗証番号キーは、電気も電池も必要ないため、多くの一般家庭で普及しています。
暗証番号キーは、任意の番号を設定することができるうえ、いつでも変更できます。中には、複数回同じ番号を押す、2つの番号を同時に押すといった複雑な設定をして防犯性を高めることもできます。
ただ、番号さえわかれば誰でも解錠することができてしまうため、覗き見をされる、番号の汚れ具合で推測されてしまう危険性があります。そのため、暗証番号は定期的に変えた方が良いでしょう。

非常解錠キーつき

非常解錠キーつきの鍵とは、ダイアル式の南京錠や暗証番号錠に使われることが多い鍵です。
この鍵は、万が一、解錠番号を忘れたとしても付属の鍵を使うことで解錠することができます。ドアポストやロッカー、スーツケース、入室を制限したい施設の一室などで使われています。

電話解錠キー

電話解錠キーは、電話回線を使用するタイプの鍵で、特定の電話番号に電話を掛けると電気錠を遠隔操作し、解錠します。
携帯電話やスマートフォンでも対応しているため、新たに固定電話を用意する必要がなく、外出先からでも解錠できるのが特徴です。また、解錠可能な電話番号を設定できるタイプもあるため、解錠の権限をある程度絞りたい場合、解錠できる電話番号を登録することもできます。マンションやビルのエントランス、学生寮、賃貸物件、レンタルオフィスなどで使われています。

指紋認証キー

指紋認証キーは生体認証錠の1つで、指紋の情報を鍵として解錠するタイプの鍵です。
指紋は、隆線といわれる縞模様から構成されており、隆線の切れている端点と分岐している分岐点があります。この隆線の端点と分岐点の相対的な位置や方向といった特徴量を解錠情報として登録し、一致する指紋で解錠できる仕組みです。
最新式の指紋認証キーは、普及当初のものより大幅に性能が上がったため、手が荒れている、多少汚れているなどの場合でも、問題なく解錠できるようになりました。また、音声ガイダンス方式にすれば、高齢の方や目が不自由な方でもスムーズに解錠できます。
複数の指紋を登録できることから、特にセキュリティを強化したい施設や一戸建ての住宅、銀行口座、スマートフォンなどで使われています。指紋以外にも生体認証錠として掌紋や声紋、網膜、虹彩、血管、顔などが使われています。

南京錠や小物鍵

南京錠は、世界的にもメジャーな鍵の1つです。
先端に切り口がついた弦(ツル)というU字型の掛け金を錠前の受け穴に挿し込むことで施錠する仕組みの鍵です。弦を鎖などの対象物に引っ掛けることで施錠し、鍵を挿し込むか錠前のダイアルを合わせると、片方の弦を軸としてもう片方の弦が持ち上がることで解錠します。
弦の形はU字型が主流ですが、直線のタイプもあります。また、南京錠にはピンタンブラー錠タイプとウォード錠タイプ、レバータンブラー錠タイプなど、いくつかの種類があります。
南京錠は持ち運びができるうえ、大きさも3cm程度の小さいものから10cmを超える大きなものがあるため、多くのシーンに対応できます。そのため、部屋や小屋、ロッカー、鞄、金庫、ゴミ集積所、施設の入り口など、様々な場所で見かける錠前です。
南京錠という名前の由来は諸説ありますが、日本では舶来品や珍しいものなどに「南京」と名付けていたため、西洋錠ともいわれ、今でもこの呼び方がポピュラーです。
また、南京錠は財産を守るためだけでなく、生活や文化にも浸透しています。
例えば、「愛の南京錠」といわれるものがあり、橋や門扉、フェンスに南京錠をかける風習があります。この風習は1990年代に始まり、イタリアや韓国、台湾など、日本を含め世界各地で行われています。

ウォード錠

ウォード錠の歴史は古く、その原型は古代ローマで発明されて、主に中世のヨーロッパで使われていました。
構造としては、錠前の内部にウォードという障害があり、錠前と対になっている鍵のみ、ウォードに当たらず回転できる仕組みです。
ウォード錠はシンプルな原理のため、鞄や南京錠の鍵として使われています。また、お洒落な装飾がされているものが多いため、アンティークな小物やドレッサー、柱時計の鍵としても使われています。

レバータンブラー錠

レバータンブラー錠は、18世紀のイギリスでその原型が発明されたもので、鍵の中では比較的古典的な鍵です。
錠前の内部にあるタンブラーが板状で、「てこ」のように動く仕組みになっています。
タンブラーには、ツクといわれるH型の溝があり、鍵を挿し込んで回転させると、レバータンブラーが持ち上がり、デッドボルト(かんぬき)についた突起がツクの中心を通ってスライドすることで、解錠、施錠します。
普及当初は、一戸建ての住宅や倉庫などに使われていましたが、現在では机の引き出しやスーツケース、南京錠などに使われています。

まとめ

鍵と錠前の種類や見分け方についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。
鍵と錠前は、防犯性をより高めるために日々進化しているため、今ではたくさんの種類があります。
現在、シリンダー錠の中では、ディンプルシリンダー錠が防犯性に優れていて、電子錠はより防犯性と利便性を追求されています。また、防犯性の高いものを選ぶだけでなく、設置数や防犯対策グッズなども考慮することで、より防犯性を高めることができます。
しかし、鍵は経年劣化するものであるため、永遠に使い続けることはでききません。そのため、修理が必要になった時や家族の人数が変わった時などに、メンテナンスや交換をすることをおすすめします。
鍵と錠前の変更をご検討の方、これから導入をご検討の方は、ご自身の環境に合った鍵と錠前選びの参考にしてください。

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